
昭和天皇の娘を名乗る女性との不思議な15分間

この世には、“偶然”とは思えない出来事がある。
今回お話しするのは、2010年、このサイトの管理人が東京で一人暮らしをしていた頃に実際に体験した、不思議な出来事である。
裏の世界に意識を向けていた頃
当時の私は、日本の裏社会、天皇家について、政治の裏側、世界で起きている陰謀など、一般には表に出ない情報に強く関心を抱いていた。
書籍やネットの情報を読み漁り、夜な夜な自分なりの仮説を立て、繋がりを探る日々。ある意味で、自分の意識が「裏の世界」に深く入り込んでいたと言えるかもしれない。
内なる好奇心が、常識の枠を越えて、“何か”を探ろうとしていた。
突然かかってきた“謎の電話”
そんなある日、仕事で出向いていた企業で、ある主任から声をかけられた。
「〇〇さん(私)宛に、お電話です。」
その会社で自分が担当していた顧客からの電話だと思い、何気なく受話器を取った。だが、電話口から聞こえてきたのは、かすれた年配の女性の声だった。おそらく80代くらいであろう。
会話は最初からかみ合わず、私のお客さまではないことはすぐに分かった。
だが、次の瞬間、彼女はこう語り出したのである。
「私は、昭和天皇の娘の一人です」
あまりにも突拍子もない発言だった。さらに彼女は続けた。
「昭和天皇には隠し子がいて、私はその中の一人です。そして今の日本を裏で操っているのは、某宗教団体のトップの〇〇〇〇です」
あまりに唐突で、あまりに不可解な展開。私は混乱しながらも、ひとまず話を聴き続けた。結局、15分ほど話したところで、電話は唐突に終わった。
何だったのか、まったく分からなかった。
あれは偶然だったのか、それとも“引き寄せ”だったのか
当時はただ、変な電話を受けたという程度の認識だった。だが、年月が経ち、あの体験を振り返ったとき、私はこう思うようになった。
「あれは、当時の自分の“意識の状態”が引き寄せた出来事だったのではないか」
日々、裏社会や天皇家の裏側に意識を集中させ、情報を追い続けていた自分。意識はエネルギーであり、周波数である。そこに焦点を当てれば当てるほど、現実の方が“応答”してくることがあるのだ。
つまり、あの電話は、単なる偶然ではなく、私が心の奥で求めていた「裏の真実」というテーマに対して、現実が何らかの形で“返してきた”現象だったのかもしれない。
そして、もう一つの“偶然とは思えない出会い”
それから6年後、
2016年。私は営業の仕事で、とあるお宅を訪問していた。
応対してくれたのは、上品で穏やかな年配の女性だった。何気ない会話の中で、その方はふと戦争中の体験を語ってくれた。
「私はね、戦時中に船でアメリカへ渡ったことがあるの。 そのとき、東條英機さんの娘さんも、一緒だったのよ」
私は耳を疑った。
昭和天皇、そして東條英機。
ふだん、公では語られることのない人物の名が、まるで何かに導かれるように、再び私の現実に現れた。これは偶然なのか?それとも、またしても“現実の応答”なのか?
あのときは、現実創造のことなど、まったく頭になかった。
けれど今なら、はっきりと言える。
あれもまた、現実が応答してきた瞬間だったのだと。
現実創造が、こうして“形”を持って現れることがある
現実創造という言葉は、スピリチュアルな文脈で語られることが多いが、それはけっして「ポジティブな出来事を呼び寄せる」ことに限られない。
私たちは、意識を向けたものを“何であれ”現実化していく力を持っている。だからこそ、陰の世界に深く意識を向ければ、陰の存在が何らかのかたちで現れてくる。
そしてその現れ方は、時として“常識を超えたかたち”を取ることもある。今回のような不可解な電話のように。
私たちが生きているこの現実は、ただの物理的な世界ではない。もっと深いレベル。意識と意識が共鳴し合う場としての現実が、確かに存在している。
そしてその現実は、ある種の“ホログラム”のようなものかもしれない。つまり、私たちの内面が投影された映像として、目の前に世界が存在しているのだとすれば…。
その投影の元となる意識が変われば、現れる現実もまた変化していくのは当然なのだ。
おわりに
あの電話の内容が真実だったのか、妄想だったのか。私には分からない。
だが、それは問題ではない。
重要なのは、自分の内面にある意識が、現実に何らかの応答を引き起こす力を持っているということ。そしてその応答は、常識や理屈を超えた、不思議なかたちで現れることがあるということ。
もしあなたが、今、何か特定のテーマに強く意識を向けているのなら、もしかすると、それに同調する出来事が、すでにそっと近づいてきているのかもしれない。
その“サイン”に気づいたときは、どうか深刻にならずに、楽しんで受け取ってみてほしい。小さな偶然の中に、あなたの意識が映し出されているかもしれない。
そんな感覚を大切にすること。
それこそが、現実創造を読み解く大きなヒントになるだろう。
